今週のお題「母/母の日」母親のことを考える2

母は24の時に父と結婚し26で私を産んだ。
30の時に妹を産んで39で父を亡くした。
15年間の結婚生活。

その後は何度か彼氏らしき人ができたようだが再婚はしていない。
家に遊びに来たりドライブに連れて行ってくれたりした人たちもいた。
私たち兄妹は「再婚するのかな」と思っていても結局は再婚しなかった。

大人になってから何となくわかってきたことだが
どうやら私たちのことを考えて再婚しなかったようだ。
心の問題だけではない。
経済的な問題もあったようだ。

遺族年金というのは再婚したら出なくなるらしい。
私たちを育てるために遺族年金を維持することが大事だったのだろう。
再婚して経済的によくなりそうな気がするがそれがいつまで続くかわからない。
そういうことを考えて再婚しなかったというのだ。
妹には一度だけそんな話をしたそうである。

私は結婚して10年。
母がパートナーである父と暮らした月日は15年。
もうその2/3きたわけだ。
そう考えると父と母の時間はとてつもなく短い。
子どもの時にはそういう時間の長さの概念がなく
こんなに短い時間だとは知らなかった。

そう思うと妻や息子達との時間を大切にしなきゃって思う。

仕事に追われ
1日のうちで家族みんなで過ごす時間は2時間もない。
その2時間はめいっぱい家族とのコミュニケーションを取らなくてはと思いつつ疲れた心と体を休ませているともう寝る時間。

また1日いつかわからない別れの時間が近づいた。